ご質問の意図はきっと「古来の慣習に従うべきではないのですか?」という事だと思います。私の答えは「墓石が必要な人は建てるのがいいと思います」。
「墓石が必要な人」とは、信仰している宗教があって、その教義で墓石を建てる事を推奨している場合の、それに従った方がいい人です。お寺の檀家さんなどはそうだと思います。また、墓石を建てたいと思っている人は建てた方がいいです。これは好みの問題です。
一方で、様々な事情があって、一般的な墓石を建てても承継者がおらず、後々に無縁墳墓になってしまうような場合には建てない方がいいでしょう。後の世代や、お墓の管理者に迷惑を掛けてしまうことになります。そのような方のために永代供養墓や樹木葬といった埋葬方法があります。埋葬者の永代供養や銘板、墓石の撤去をお寺や霊園がしてくれるので、後の世代に迷惑を掛けません。
また、永代供養墓や樹木葬では、「墓石」に慣れ親しんだ私たち日本人のために、御影石を利用したものも多くありますので、好みに合ったお墓を選ぶことができます。
領主や豪族といった特権階級ではなく、一般人が墓石を建てるようになったのは江戸時代からだと言われています。また、家単位でお墓を承継していくようになったのは明治時代に入ってからだそうです。私は、この「墓石を建てるお墓の歴史」が長いか短いかの議論はこの場合あまり意味がなく、要するにお墓は、「必要な人が、自分や家族に適した形式でつくり、お参りをして供養する」ことが大切だと思います。そのための選択肢は今、様々な地域に割と多く用意されているので好みのお墓を探し出しましょう。
泰平寺霊園樹木葬HEALING GARDEN
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